4030の製作(4):サイドロッド(2)
サイドロッドの重なる部分を半分の厚みまで削りました。
最初は全てロッドピン部分で接続するつもりでしたが、メインロッドのかからない第2動輪部ではロッドピン頭を埋め込むように掘ると厚みがゼロになってしまうことに気づき、ここは実物同様の関節を作ってつなぎました。
関節のピンは洋白製の径0.8です。
これをやると軸距が狂いやすいので気が進まなかったんですが、治具を作って何とかクリアしました。
試運転です。
4030の製作(3):サイドロッド(1)
サイドロッドはt1.0洋白から作ります。
軸距の精度管理はDROの目もり任せ。
捨板に貼り付けてフライスで外径を削り出し、ヤスリで仕上げました。
まず全部つながった形のものを予備も含めてたくさん作りました。
これを切り出して分割しようという目論みです。
バツ印は失敗した部分。
これらを取っ替え引っ替え装着して転がりを確認しました。
分割し、装着してみました。
まだ重なった部分は薄くしていません。
こういう方法をとったのは軸距が狂いにくいと思ったからです。
この段階でも各部を入れ替えて装着し、転がりを確認しました。
4030の製作(2):ギヤボックス
ギヤボックスt0.5と厚板(t2.5 に調整)から作りました。
ギヤはクラブからの頒布品(ダルマヤ同等品)で左ヘリカル(35枚)です。アイドラーには右ヘリカル28枚を使いました。
アイドラーの軸受には外径4mmのベアリングを使いました。
軸受のある蓋をM1.4ネジ で止めるだけでは精度が心もとないので、ピンを打って位置を決定するようにしています。
写真で余計な孔が見えるのはピンの位置を間違えて修正した跡です。
モーターはこれもクラブ頒布品の10mm角のものです。
優れもののモーターですが、軸が1.5mmなのでパイプを使ってウォームをとりつけなければいけないのと、取付ビス孔が斜め対角線上にあるのが難点です。
下方にあたるネジはギヤボックスなどが邪魔になって上手く締めることができません。
簡単なネジ穴変換ブラケットを作って水平位置でネジとめできるようにしました。
変換ブラケットは干渉するネジの逃げ孔を設けたt0.4とt1.0の張り合わせです。
1枚板からの加工でもできそうですが、逃げ孔の深さ調整が面倒なので2枚構成にしました。
完成したギヤボックス。
フレームに組み込んでみました。
イコライザーまたは軸バネは、まだ全くの白紙状態です。
4030の製作(1):台枠
模型工作の再開です。
お題は所属クラブの競作のD型機関車。
テンダー機は荷が重いのでタンク機とします。
ちょうど動輪の持ち合わせがあり、参考になる作例(古いトビーの製品)が手元にあるので、4030としました。
フレームはt1.0mm洋白、型式図から割り出した寸法でほぼスケールに設計でき、DRO装着のフライスでスイスイと削りました。(1枚は予備)
1年半ぶりの工作にしては上手く事が運ぶと余裕ぶってたんですが、試しに動輪をはめてみて唖然としました。
フランジが接触してる!
軸距が狭いのは要注意ですね。全く頭が働いてませんでした。
気を取り直して最初からやり直しです。
軸距は最初の設計から0.4mmほど伸ばしました。
全体のバランスを崩さないよう気を遣いました。
1枚目の写真はサイズを修正後のものです。
多分並べて見比べないと気がつかないでしょう。
今度はフランジの接触も無いことを確認し、フレームを四角に組みました。
スペーサーは幅10.5mmのt1.0洋白です。長いものを作っておいて、必要分だけ切り出して使います。そうしないと各部で幅が揃いません。
動輪抑えはt0.4とt0.3の張り合わせです。
軸箱は上下に0.3mmだけ可動させることとし、下方向の逃げ分を切り欠いた内板が台枠内に嵌まり込むサイズになっています。
横から見た時に抑え板が薄く見えるメリットがあり、板が左右にズレないので脱着に便利です。欠点は作るのが面倒くさいこと。