鳥の写真:最近の撮影
先々週は模型の集会に行ってきました。
色々と収穫があり、中でも現在製作中の4030のパーツを譲ってもらえることになり、先日送っていただきました。
かなり手間が省けることになりありがたいです。
それはさておき、サイドタンクを作ろうとリベットを打つ時になって、ダイに錆が出ていて孔が崩れてしまい、ダイを作り直すことになりました。
しばらく停滞です。
先日は初めて海岸に鳥の撮影に行きました。
見晴らしが良すぎて身を隠す場所もなく、鳥との距離が詰められないので遠方からの撮影を余儀なくされました。
ちょっと工夫が必要です。
それでも初撮りの鳥もいて、1時間少々の滞在での収穫はまずまずでした。
イソシギ(多分)
カニを捕まえたカモメ(多分)
海岸には数百羽のカモがいました(もっといたかもしれません)。
海水でもいいのか。
4030の製作(8):クロスヘッドとメインロッド
最初にスライドバーを作ります。
まっすぐな棒状ではないので面倒です。
t1.0洋白板を重ねて半田で固定し、まとめてフライスで削りました。
だんだんワークが小さくなるので把持する部分が確保できるよう、削る順番をよく考えてから削りました。
バラして磨いたところ。
シリンダーに差し込む部分は手作業でなるべく円形になるよう削りました。
シリンダー後蓋にスライドバー取付穴を開ける治具。単純なものです。
スライドバーをハンダ付けする時に歪まないようにするため1mm厚ベーク板を挟んでテープで固定して行いました。
使用したのは、何十年前のものかかわからない、実家で見つけた何かの端子板です。(余計な穴が空いています)
シリンダーブロックができました。
(まだシリンダーはステイに固定していません)
クロスヘッドです。一番外側はt0.5洋白です。
芯になる部分は1mm厚の洋白ですが、いつも苦労するのがピストン棒を差し込んで固定するスペースがほとんど無くなること。
そこで今回はピストン棒を差し込む基部をクロスヘッドの芯材と一体で作りました。
t1.2洋白を四爪チャックに挟んで基部の部分だけを残して削ってしまう作戦です。
仕上がりがt1.0なのにt1.2を使う理由は、チャックに挟んだ時に完全に板厚の中心で心が出るとは限らないからです。
ピストン棒は径0.8、まず0.8の穴を開けてから恐る恐る板を削ってゆきました。仕上がりは外径1.0強にしました。1.0より小さくするとパイプ状部分の板厚が0.1になってしまい、強度状の不安が出るからです。
案の定、少し偏心したものが出来ました。4枚削って良いのを選びました。
仕上げとしてフライスで厚みを1.0まで削って完了です。
クロスヘッドは表板、芯材、t0.4の裏板を貼り重ねて完成です。
t1.0より削り出したメインロッドとピンでかしめて接続しました。
かしめピンは頭を六角に削ったのに、かしめるときの衝撃で歪んでしまった。
養生するか、削って修正する余地を残しておくべきですね。
とりあえず組んでみました。
どうもメインロッドがピシッとしてません。もう少し角が出るように磨くか・・・
クロスヘッドもロッドも細かいディテールはまだです。
まず形を完了させて、後でゆっくりと考えます。
4030の製作(7):ボイラー、キャブ、ボイラー高さの調整
形がないと分かりづらいので、キャブ側板を作りました。
シリンダーステイも必要になるのでシリンダーと一緒に作りました。
シリンダー径は7mm、長さは9.5mmです。前後蓋もついでに作りました。
前後蓋の細部仕上げはまだです。
ステイは台枠に2本のM1.4で取り付けます。取り付け穴が斜めになっているのはネジ頭の干渉を避けるため。
これまでのものを組み付けて、ボイラーの水平度を確認しています。
何度かの試行錯誤の末、ボイラー座の上にt0.3を挟んでちょうどいい具合になりました。まだキャブとは固定していません。
また後日に最終確認の時に、挟む板の厚みで高さを調整したいと思います。
ただこれより下げようと思うと座を削らねばならないので、それは避けたいところです。
4030の製作(6):ボイラーと全体のバランスの検討
蒸機作りでいつも難しいと思うのが、組み上がるまで全体の形が見えないということです。電車なら最初に車体の箱ができてしまうので分かりやすいです。
ということで、サイドロッドの目処が立ったら、走行関連はいったん置いといて上回りの形の方にいきます。
ジャンク箱の余り材から適当にボイラーを丸めて(径はちゃんと合わせる)キャブのモックアップと組み合わせてみました。
大体いけそうだったのでキャブ前妻をちゃんと仕上げ、ボイラーと組んで形式図に乗せてみました。何とかいけそう。
キャブ前妻はきっちり仕上げています。ボイラー中心に穴だけ開け、棒を差し込んで仮組みしています。
ボイラーを仕上げ、キャブ前妻をボイラー形状に切り欠いてボイラーと組み合わせました。火室の折り返しは何度もやり直してボコボコになってしまいました。ここはサイドタンクで隠れるので無問題。
煙室も作りました。
ボイラーと煙室はリングで接続します。
4030の製作(5):イコライザー
軸箱可動の制御には簡略化した板バネを使おうとしましたが、台枠の上下寸法、軸箱の可動域が小さすぎて断念(上下0.3mmずつ)。
板バネを入れたら軸箱が動く範囲がなくなってしまいます。
もっと大きく切り欠けばいいだけなんですが、大き過ぎると可動幅の調整が不安定になり、軸距の変動も無視できなくなるし、この辺りの寸法でいつもやってます。
4軸のイコライザーということでちょっと考えましたが、複雑なことはせず単純に3点支持としました。
イコライザーの構成です。
後方の2軸は一般的な形状のものです。台枠内側に固定したピンに下方からはめ込みます。
切り欠きが大きくなるので、強度を考えてt0.8洋白で作りました。
前方の2軸はスイングさせた左右のイコライザーを中央で支えて1点としました。
横に置いてある小さな板は高さ調節のスペーサーです。
前方のイコライザーユニットのパーツ構成です。
イコライザー本体はt1.2洋白から上半分の厚みを削りました。
とめネジの頭の厚みを避けるためこのような形状になりました。
イコライザー作用点の突起は径0.5の洋白線をハンダで固定したものです。
簡単な構造なので楽勝かと思ったら、ハンダ付けが結構困難でした。
段つきネジはM2に外径2.4のパイプを重ねてロックタイトで固定したものです。
回転精度の要求されない部分では簡便な方法だと思います。
組み込んだところ。
高さ調節は、後部はイコライザー本体を削る(削り過ぎたら作り直し)、前方はスペーサーを入れました。
こんな簡易的なものでもちゃんと動いてくれます。
一応簡単な図面を書いていますが、目論見通りにできるはずもなく、調整する余白を作ってパーツを作っています。
新しいブログになってから、あまり失敗は書かないようにしています。
記事にすればすんなりできていますが、失敗や作り直しはたくさんあります。
ほとんどがケガキの勘違いや削る時のミスなど、お知らせしても何の参考にもならないし、その都度記録しておくのも面倒なので、やり直して出来上がったものだけをお見せしています。