4030の製作(5):イコライザー
軸箱可動の制御には簡略化した板バネを使おうとしましたが、台枠の上下寸法、軸箱の可動域が小さすぎて断念(上下0.3mmずつ)。
板バネを入れたら軸箱が動く範囲がなくなってしまいます。
もっと大きく切り欠けばいいだけなんですが、大き過ぎると可動幅の調整が不安定になり、軸距の変動も無視できなくなるし、この辺りの寸法でいつもやってます。
4軸のイコライザーということでちょっと考えましたが、複雑なことはせず単純に3点支持としました。
イコライザーの構成です。
後方の2軸は一般的な形状のものです。台枠内側に固定したピンに下方からはめ込みます。
切り欠きが大きくなるので、強度を考えてt0.8洋白で作りました。
前方の2軸はスイングさせた左右のイコライザーを中央で支えて1点としました。
横に置いてある小さな板は高さ調節のスペーサーです。
前方のイコライザーユニットのパーツ構成です。
イコライザー本体はt1.2洋白から上半分の厚みを削りました。
とめネジの頭の厚みを避けるためこのような形状になりました。
イコライザー作用点の突起は径0.5の洋白線をハンダで固定したものです。
簡単な構造なので楽勝かと思ったら、ハンダ付けが結構困難でした。
段つきネジはM2に外径2.4のパイプを重ねてロックタイトで固定したものです。
回転精度の要求されない部分では簡便な方法だと思います。
組み込んだところ。
高さ調節は、後部はイコライザー本体を削る(削り過ぎたら作り直し)、前方はスペーサーを入れました。
こんな簡易的なものでもちゃんと動いてくれます。
一応簡単な図面を書いていますが、目論見通りにできるはずもなく、調整する余白を作ってパーツを作っています。
新しいブログになってから、あまり失敗は書かないようにしています。
記事にすればすんなりできていますが、失敗や作り直しはたくさんあります。
ほとんどがケガキの勘違いや削る時のミスなど、お知らせしても何の参考にもならないし、その都度記録しておくのも面倒なので、やり直して出来上がったものだけをお見せしています。